ふたば通信

「支える」 ~誰かの笑顔を作っていくこと~

新年度に入り、2週間目の保育活動がスタートしています。

少しずつ、新入園児の子どもたちも幼稚園に慣れてきたかな?という場面も見られてきました。

お弁当の練習日の一コマ。

年長の子どもたちが、年少の保育室に行き、お弁当の準備(机の上の準備、トイレ、手洗い、待ち方など)をお手伝いしています。

お手伝いしている年長の子どもたちの姿より。

「机の上にこうやっておくんだよ。わかる?」

「何かわからないことある?」

「手洗いの仕方教えてあげるからおいでよ(さっと手を差し伸べる)」

「(泣いている年少の子どもに体をさすりながら、何も言わずじっと待つ年長の子ども)」

年長の子どもたちもはじめてのお手伝いの経験です。

でも、

年少の子どもたちのわからない気持ち、不安な気持ちに寄り添い、やさしく相手の立場に立って、言葉をかけるだけではなく、サポートをしようとする行動や姿勢が見られました。

ひょっとすると、彼らも2年前、

その当時の年長の子どもたちにそのようにやさしく言葉をかけてもらったり、手を引いて連れて行ってもらったりした経験をもとに、自分たちなりのお手伝いの仕方でかかわっているのかもしれません。

「支える」

これは相手の立場、思いをくみ取ったうえで、

行うことだと考えます。

この「支える」の経験を、年長の子どもたちが自分たちそれぞれの感覚でしている姿を、

私たちはとても頼もしく感じています。

自分が誰かのためにした何かが(単純なことやささいなことであったとしても)、

他の誰かの笑顔を作ること、

他の誰かの不安を取り除くこと、

ほかの誰かの幸せとなったこと

につながると、嬉しくなりますよね。

そんな素敵な経験がたくさんできますように。心あたたまる一場面でした。

これからの1年間がとても楽しみです。